日本初の「美人写真コンクール」放校処分の顛末

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2007年03月01日の記事で、
明治40年に行われた日本初の「美人写真コンクール」で1等に輝いた
末弘ヒロ子さんのことをご紹介いたしましたが、
こちらの本をパラパラとめくっていたら

美人コンテスト百年史―芸妓の時代から美少女まで

美人コンテスト百年史―芸妓の時代から美少女まで

コンクールのせいでヒロ子さんが学習院を放校処分になったいきさつが
詳しく書かれており、
その内容にちょっとびっくり。


ヒロ子さん(当時16歳・学習院中等科3年)は
そもそも自分でコンクールに応募したのではなく
義兄が匿名で勝手に応募してしまったのですが、
義兄の話によるとこれを知ったヒロ子さんは大変嫌がったそうで、

「ヒロ子は大変に困った模様で
『そんな事をしては嫌です 是非早く取り戻して下さい」と泣いて騒ぐのです』
(中略)
「もう学校へは行かぬなぞと申した事もあります・・
『万が一、三等にでも入ろうものならまた学校がうるさいから
 どうかしてそんな事のない様にして貰ひたい』
と再三私に迫って居つたのです

ところが蓋を開ければ三等どころか一等になってしまったヒロ子さん・・・。

『何にも当たらないやうにつてあんなに義兄さまにお願ひ申しておきましたのに
一等に当たるなんぞつて、私困ります
あの写真は一等か存じませんが私は一等ではありません』

彼女は、少しも喜んでいない。むしろ、怯えている。
一等になったことに、恐怖さえ感じている。
現代のミスコンテスト応募者だと、ちょっと考えられない反応だ。(中略)
彼女の不安は最悪の形で的中する。
一位になったために、学習院を追い出されてしまうのだ。
しかし、これはおかしな話である。
美人コンテストに出たことで、放校処分にさせられる。これならば、まだわかる。
そのことの当否はともかく、学校としての立場は明快だ。
だが、ヒロ子は、美人コンテストへの参加が発覚したときに
放校されたわけではない。
一位が決まった後で、放校処分が決められた。
悪いとされたのは、美人コンテストに出たことではない。
一位になったことが責められたのである。

そもそも本人の意向を無視して義兄が勝手に写真を送っちゃったわけで
ヒロ子さんは悪くないはずなのに、
そしてそれは学校側も知っていたのに放校処分にしたのだというのです。
しかもおかしな事に、このコンテストに応募した女性は
学習院の中に他にももっといたんですって!
でも他の人達は放校処分にならず、
一位になったヒロ子さんだけが退学になってしまったというわけで、
確かにおかしな話ですねえ・・?


義兄はこうも語っています。

「ヒロ子の参つている学校で友達から
 『今日の時事新報にあなたの写真が出ていますよ』 
 と言われたのでヒロ子は大層驚いて
 『イイエ私ではありません』と言ひ紛らわしてゐたところが
 その翌日友達はわざわざ時事新報を切り抜いたのを持つてきて
 『これでもあなたぢゃなくつて』
 と手詰めの談判に遭つたそうです」


そしてこの放校騒ぎに関して当時の「大阪毎日新聞」に掲載された、次のようなコメント。

今度の事で問題にすべきことがあるとすれば、それは他ではない、
ヒロ子をして同校に止まる事の出来ないほど嫉妬の揶揄を試みる
生徒間の卑劣心である。しかもこれを矯正すると計らずして、
かへつて嫉視の的となれる憐れむべき物を追はんとするごときは、
本末を転倒する妄挙である。(1908年3月23日付)

級友の嫉妬がヒロ子を追放したという見方は、当時からあったのだ。
明治・大正期の女学校では、美人と不美人の区別が、はっきりなされていた。
美人は早くに結婚するので卒業を迎えることなく、途中で学校を辞めてしまう。
女学校教育を最後まで全うするのは不美人だけ。こんな固定観念が存在した。
事実、女学校をちゃんと卒業する女は「卒業面」などと評されていたのである。
さらに明治期だと、修身の教科書にさえ、美人を非難する文章が書かれていた。
美人には勉強ができない。美人は高慢だ。
学業に励み、善良従順なのは不美人である。
こんなフレーズが堂々と教科書に印刷されていたのである。


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なにはともあれ
顔がすべてかゴラァ!!(ノ▼Д▼)ノ~~┻━┻
って言いたくなっちゃうけどね、思わず、うん。


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