グルベローヴァ&米良さん

私の最近のお気に入りCDの一つです。

イン・コンサート

イン・コンサート

1998年にハンガリーで行われたコンサートのライブ録音です。
米良美一さんは、
もちろんあの「もののけ姫」を歌った人ですね(^−^)。
世界を代表するプリマドンナエディタ・グルベローヴァは、
日本人歌手と共演するのもカウンターテナーと共演するのも
これが初めてだったといいますから、
本当に画期的な出来事であったと思います(^^)。
パーセルやバッハといったバロックからオッフェンバックまで、
2人のデュエットとそれぞれのソロが楽しめる
大変優れた録音になっています。
2人の音色がかもし出すハーモニーは非常に独特の美しさがありますね。
「ホフマンの舟歌」など、何とも言えぬ色気が漂っていて
どきりとさせられました。


でもこのディスクの中で特に感銘を受けたのは、
グルベローヴァの歌う”Piangero”です。
ヘンデルの歌劇「ジュリアス・シーザー」の中の
クレオパトラのアリアですね。
この曲はかつての自分も含め、感情をたっぷりこめて歌う人が多い中、
きちんとしたバロックの様式美の中で歌われていました。
最初はあまりに淡々としている気がして
聴きながら正直戸惑いを覚えたのですが、
圧巻はA−B−A'形式の再現部(A’)でした。
全く乱れることのない、静かで長いピアニシモのフレーズの中に、
何と深い悲しみや嘆きがこめられていることか!
しかもクレオパトラの高貴さもあますことなく伝わってきます。
深い感情を伝えるためには、
何も大げさに嘆き悲しんだりする必要はないのだということを
この演奏は証明しているように思います。
聴いていて震えるくらい深い感動を覚え、
思わず椅子に座り込んでしまいました。


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