酒井順子と篠田節子

今週読んだのはこの辺です。

「女の仕事じまん」の中にこんなくだりがあったのですが、

男性ばかりの美容院へ行く女性客の気持ちというのは、
ホストクラブは行く女性の気持ちと通じる部分があると思います。(中略)
店にいる間だけは、つまりお金を支払うまでの数時間は、
「かしずかれる喜び」を得ることができる。

そ、そうなの!?(0◇0;)
・・・・・・私は全く逆なんですよね(´`;)
どうも恋人でもない男性に髪とかいじられるのが苦手でして、
私は女性の美容師さんに当たるとホッとするのですが・・・・


   ☆  ☆  ☆

妖櫻忌

妖櫻忌

マエストロ (角川文庫)

マエストロ (角川文庫)

両方面白かったですが、私は特に「マエストロ」が
すごく夢中になって読めました!(゜▽゜)

ロイヤルダイヤモンドの広告塔としてコンサートを行う
美貌のヴァイオリニスト・神野瑞恵。
ところが使っている名器グァルネリの調子が悪くなり、
称号なきマイスターと呼ばれる保坂を訪ねる。
そこで素性はわからないが、
すばらしい音色を奏でるヴァイオリンに出会い・・。
演奏は一流半と評されていた瑞恵が陥った罠と彼女の力強い再生を
鮮やかに描いた長編サスペンス。

私は小学校いっぱいでヴァイオリンはやめてしまったので
おぼろげにしか感覚は覚えていないのですが、
何となくヴァイオリンというのは
楽器の中でも一番艶かしいイメージがあります。
演奏者とヴァイオリンが、時にまるで恋人同士に見えて
どきりとすることすらあったりして・・・(^−^;)
そんなことを読みながら思い出していました。


大きなプレッシャーや苦悩を抱えて華やかな舞台に立つヒロイン、
良い楽器を作ることに人生のすべてを捧げた楽器職人、
一流でありながら一線を退いた元ヴァイオリニスト、
そしてヒロインのパトロンなども加わり、
色濃く、時には息詰まるような物語を繰り広げます。
私は正直ヒロインはあまり好きになれなかったし(−_−)、
ラストも「そんなに簡単にはいかないよ・・・」と
つい思ってしまったのですが(^^;)、
力強い文章にグイグイと引っ張られて一気に読んでしまいました。


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