乙一

読みました。

失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語 (角川文庫)

目覚めると、私は闇の中にいた。
交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、
五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。
ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、
日々の想いを演奏で伝えることを思いつく。
それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。
家族のため、絶望の果てに私が下した選択とは?

すっごく良かったです(┳Д┳)
正に「珠玉の」という言葉がぴったりの短編集です。
乙一作品の主人公は、周囲にうまくとけ込めず違和感や孤独を抱えている、
そんなキャラクターが多いように思うのですが、
そういった不器用な繊細さに私はとても感情移入してしまいます。
乙一さんの文章は本当に繊細で、涙が出るほど切なくて、
そしてすごく優しいです。
表題作も心にずんと来ましたが、私は「Calling You」や「傷」も
ひどく心を揺さぶられてしまいました。素晴らしいです!


ついでに「天帝妖狐」や「平面いぬ。」も、ぜひお勧めです!

天帝妖狐 (集英社文庫)

天帝妖狐 (集英社文庫)

平面いぬ。 (集英社文庫)

平面いぬ。 (集英社文庫)


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