宮川香山と真葛焼

昨日のことです。
ネットに本を出品していたのですが、
とある1冊の本のページをパラパラとめくって度肝を抜かれてしまいました��(0Д0;)
こちらの本なのですけれども↓

帝室技芸員 真葛香山

帝室技芸員 真葛香山

真葛焼(まくずやき)」という、
明治時代に作られた焼き物についての本です。
表紙にもなっている蟹がへばりついた茶碗の写真は
今までも見たことがあったのですが、
真葛焼」という名称すらもにゃん子は知りませんでした。
でもページをめくるごとに目に飛び込んでくる作品群の凄さ、素晴らしさに
思わず唖然!
ぜひここにもいくつかご紹介させていただきます!


この作品が一番有名なようなんですけど、
ほら、まるで本物の蟹が茶碗にへばりついているようにしか見えない
迫力ではありませんか!?(゜−゜;) ↓


それからこちら。蜂の巣がくっついた花瓶なんですけど、↓


蜂の巣の部分を拡大してみましょう!
巣の中をよく見ると、サナギや、幼虫から蜂になりかけや蜂の子が
蠢いているんですって (゚ロ゚屮)屮
この精巧さったら、正に神業以外の何物でもありません!


それからこちらの花瓶。岩場の隙間に亀がいるのです。


よく見えないと思うので、亀の部分を拡大してみましょう。
ゴツゴツとした岩場も、亀も、
本当に本物にしか見えないです!(ノ∀`)・゜・。


真葛焼の詳しい歴史はこちらのホームページなどに載っているようですけれども、
「【真葛】京焼・真葛焼・茶道」http://www.makuzu-yaki.jp/rekidai/index.html
大雑把に言うと、「横浜真葛」と「京都真葛」があるみたいですね。
今回ご紹介したのは「横浜真葛」の方で、
3つとも初代香山虎之助(1842〜1916)作とあります。
真葛焼は海外の万国博覧会にも出品する等、
「マクズウエア」の名で広く世界に知られ海外でもとても人気があったそうですが、
4代目の智之助が昭和34年に亡くなると同時に
「横浜真葛」は残念ながら途絶えてしまったようです。
明治の代、こんなに素晴らしい焼き物が作られていたんですね・・・・
本当にすごいです、感動しました。ぜひ実物が見てみたい!!


でも古本屋さんをやっていると、こういう出会いがたくさんあって
すごく楽しいですね(^∀^)
しかもくまきちは古道具の市場にも積極的に参加していて
最近は道具屋さんのお知り合いも増えていますから、
こういう焼き物のことなども色々聞けそうですし
興味がどんどん広がっていきますね(^−^)


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