昭和14年当時の福引のやり方


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こんな本も入ってきました。

「新案 福引の作り方」花木大魚編/春江堂/昭和14年再版発行


ページをめくってみますと、



<福引問題解説集>
●題目・人気スター/説明・艶聞(塩分)で売り出す/景品・塩一袋
●題目・犬の小便/説明・ちょいと引っかける/景品・スリッパ一足
●題目・満月の晩/説明・十五夜(矢)/景品・矢十五本
●題目・満塁に四球/説明・押し出す/景品・心太(ところてん)一皿


このような、何やらとんちかナゾナゾのような文章がズラリと1000個も書いてあります。
福引といえばガラガラと抽選機を回して、赤や白の玉がポトリと出てきて・・
というのしか知らないのですが、
当時はやり方が違っていたのでしょうか??(゜д゜)


<福引の遊び方>
まづ最初に籤(くじ)をつくる。籤には(一)番号、(二)題目を明瞭に認(したた)めておく。
籤をつくる一方、楽屋の方に控えておく表をつくっておかねばならぬ。
これには(一)番号、(二)題目、(三)説明、(四)景品と、
大きな紙に番号順にハッキリ書き出しておく。
これは楽屋の中の見やすい場所にピンで止めておく。
楽屋は部屋の隅を利用して、幕を張り、幕の中の三角形の場所をそれに充てるがよい。
楽屋のなかには、番号順にキチンと景品をならべ、
即座に当たった人に渡せるやうに準備ができてゐなければならない。


さて、籤を一同に引かせる。
開籤(かいせん・籤を開くこと)までの間になるべく時間をおいて、
各自が互に見せ合って景品を予想し合ったり、
奇抜な題に笑ひ合ったりする楽しい時間を多少長くほしいものである。


で、いよいよ開籤―これからが幹事の腕の見せ場である。
まづ、幹事の一人が大きな声で、
「一番のお方」
と呼びかける。一番籤を引いた人は、呼ばれるままに、
楽屋の前まで進み出る。そして籤に書かれている題目を読み上げる。
「社長の御出勤・・」
それをすぐに引きとって、幹事が、
「社長の御出勤・・」
と大声で繰り返す。すると、それに応じて、楽屋のなかの幹事一同が声を揃へて、
「乗りつける・・ 海苔をつける・・」
と、合唱する。その間に、幕の外に立てかけてある釣り竿(これは紅白の布で巻いた
丈夫な竹)を相手にとらせる。竿の端には笊(ざる)を吊っておく。
笊のなかには景品が入ってゐる。竿を引き上げると、笊が幕の外に出てくる。
相手が景品に手をかけるとたんに、
「海苔つけ煎餅」
と、楽屋のなかから景品の内容を明(あきら)かにする。満座はドッと笑ひざはめく。
といふ趣向である。(抜粋)


なーるーほーどー!! Σ(゜∀゜)
今の福引のやり方とは大分違っていたんですね!
昔のほうが洒落と趣向がきいていて素敵ですが、
でもお題を用意するのがめちゃめちゃ大変そう(苦笑)
だから今のガラガラ方式に変わっちゃったんでしょうね。


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