古本屋の出張買取は、
亡くなられた方の遺品を買い取るというケースが結構多いものです。
特に良いものがたくさん出たときは、
聞くと不慮の死を遂げられたというケースが何度かありました。
突然亡くなってしまった方の場合本人も予期していませんから、
蒐集熱も冷めていらっしゃらないので当然かもしれませんね。
収集するという行為は、大変エネルギーのいることです。
色々な理由によって挫折したり、満足したり、人それぞれだと思います。


私もバリバリに収集欲があり、色々と集めたのですが、
どうも私の場合”知識を集める”という行為が好きなようで、
目的が違った気がします。
今回オープンする熊猫堂でも、
絶版マンガ・絶版文庫・切手・古銭・ライダーカード、
5円ブロマイド・ソフビ・貯金箱・レコード・CD・DVD
ミニカー・メンコ・旧カルビーカード、
食玩カード(S40年代)などを取り扱って・・・・。
・・・すみません、いつのまにか宣伝になってしまいました。
こんな所が商人の性(さが)なのでしょうね(‖−ω−)


話を戻しましょう。
こんなこともありました。
まだ駆け出しの店員だった頃、古びた絶版文庫の買取で、
目につくほど良い本はなかったのですが、
値段を出す寸前になって立ち会いの人に、
「○○さんもこのベルで知らせてくれたら助かったのにねえ・・・
 あら、ごめんなさい・・・」
「いえ・・・・(´ω`)」
さらに聞くと、亡くなった後ずいぶんと放置されて
いたそうで、悲しくなってしまいました。


亡くなった方が依頼者のご両親や
おじいさん・おばあさんでしたらまだ良いのですが、
お子さんの遺品だったりすると特につらい気持ちがします。
以前お嬢さんを通り魔に殺されてしまったというお宅にも伺ったことがあり、
ご両親のお気持ちを思うと、
本を引き取りつつもやりきれなかったですね。
この件については、あまり詳しく書けなくてごめんなさい。


   ★   ★   ★
すみません、今回は何だか悲しいお話になってしまいました。
次回は明るいお話にしますね!
次はソフビを計20万円以上で買い取ったお宅のお話を
書こうと思います、どうぞお楽しみに!


追伸:ちなみに上のシュガーくんの写真の後ろに写っているのは、
ハヤカワ文庫の”オズの魔法使い”シリーズと、
激レアのソノラマ・海外シリーズです(^^)。