パヴァロッティのイタリア歌曲

最近のお気に入り!

トスティ:セレナード イン・コ

トスティ:セレナード イン・コ

1973年に行われた、パヴァロッティのコンサートのライヴ録音です。


素晴らしい・・・! (┳Д┳ノノ゙☆


まだ若かりし頃の美しく伸びやかな、
正に完璧なベルカントで歌っていた頃の貴重なライヴ録音ですね。
イタリア古典歌曲から始まりベッリーニ、トスティ、
レスピーギロッシーニと、
イタリア歌曲の美しさを存分に楽しむことが出来ます。


1曲目の”Per la gloria d'dorarvi”(ボノンチーニ)の美しさに、
しょっぱなから息を飲みました。
”優美”という、正にその一言に尽きます。
自分も音大生の頃この曲を勉強しましたけれど、
もっと全然速いテンポで勇ましく歌わされましたよ・・・? _| ̄|○ ‖
この曲が、これほどエレガントで優美な曲だったとは・・・・。
ボニングの指揮によるオケ伴も、非常に優しさに満ちていて
きれいで良いですね。


あと個人的に、レスピーギの”Pioggia”が懐かしかったです。
自分で歌ったことはないのですがピアノで伴奏したことがあって、
伴奏部分の音の華やかさに魅了されました。
音の洪水を思わせる、細かくて数の多い音符が、
降りしきる雨を鮮やかに表現しています。
オケ伴ではそれがなおさら色彩豊かになって素晴らしいですね。


若かりし頃のパヴァロッティの声の美しさは、
本当に右に出る者がいないでしょう!
歌詞も旋律も、非常に自然な美しさに満ちています。
そこにはあざとさも、作為的なものも何もありません。
大切にしたい珠玉の一枚です。