ガルボの伝記
昨日買ってきたこちらを読みました。
- 作者: アントーニグロノヴィッツ,Antoni Gronowicz,永井淳
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1994/07/01
- メディア: 単行本
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- 作者: アントーニグロノヴィッツ,Antoni Gronowicz,永井淳
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1994/07/01
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1920〜30年代にハリウッドに君臨した
スウェーデン生まれの大女優です。
36歳の時に突如映画界から完全に引退をし、
以後マスコミからも徹底的に姿を消し、
85歳で死去するまで私生活は一切が謎のヴェールに包まれている
伝説的な存在です。
う〜〜ん・・・私知らなかったんですけど、
この本はその真偽を巡って裁判まで起こっているんですね。
ガルボ本人も生前この原稿を読んで事実ではないと激怒し、
死後にようやく出版されたのだそうです。
実際に読んでみた後に真っ先に浮かんだ感想は、
何というか、長いゴシップ記事を読んだ後のような読後感でした(^^;)
真偽の程を別にすれば、
ガルボという大女優の特異な人生が赤裸々に語られていて、
筆の面白さに読み進んでしまったのですが。
ただこの本で語られていることが本当だとすると、
ガルボが非常に利己的でシニカルな女性ということに
なってしまう気がいたしますし、
第三者が書いているはずなのにほぼ全編”わたし”という
ガルボの一人称で書かれているのにも違和感をおぼえます。
そして著者のグロノヴィッツは、
ヨハネ・パウロ2世の伝記をでっちあげたとして
実際に出版差し止めになっている前科もあるそうなので・・・(;´`)
ガルボもグロノヴィッツも亡き今
その真偽は永遠の謎になってしまいましたが、
しかしこの本もまた結果的に、(例え真偽に疑いがあるとしても)
伝説のヴェールに包まれた大女優ガルボの神話を
さらに彩る材料として存在意義があるのかもしれません。