指揮者・大野和士

先ほど1階でパソコンの仕事をしていたら、
にゃん子の携帯電話が鳴りました。


「今すっごく面白そうな番組、
 TVでやってるよ(−ω−)♪」


同じ家の2階にいるのに
わざわざ携帯かよ!!щ(゜ロ゜щ)


と思いましたが、行ってみると
くまきちのお膝でシュガーくんがくつろいでいたので、
動きたくなかったのね( ´∀`)  エヘ( ≧ω≦)ゞ


さて何の番組だったかというと、こちらでした。
「NHK プロフェッショナル〜仕事の流儀」
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070125/index.html
欧米でもその実力を大変高く評価され
世界で活躍している日本人指揮者、
大野和士さんが取り上げられていたのですが、
・・・・鳥肌が立つくらい感動してしまいました。
音符や歌詞に対する一つ一つの解釈の深さ、
英語・独語・仏語・伊語を駆使して繰り広げられる
真剣勝負そのもののリハーサル風景。
そして中でも鳥肌ものだったのは、
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の
通し稽古の映像でした。
本番3日前、最後の通し稽古の日を迎えた時、
何とイゾルデ役のソプラノが病気で歌えなくなってしまったのです。
あまりに急なため代役は見つからず、
けれどもヒロインであるイゾルデ役がいなくては
通し稽古は成り立ちません。
そこで大野和士さんはどうしたか・・・・・?


何と自分でゾルデのパートを歌いながら指揮を振り、
通し稽古を最後までやってのけたのです!(┳Д┳)


このオペラのことをご存知なら、それがいかに神業的なことか
説明するまでもなくわかっていただけると思うのですが、
まずこの「トリスタンとイゾルデ」は
演奏時間約4時間という長丁場。
ヒロインのイゾルデは当然出番も多く
テクニック的にも難役として知られており、
この役を歌いこなせるソプラノは世界でも大変少ないです。
そんな役を、もちろん声楽家のような声で歌うわけではないにしろ、
ずっと歌いながら指揮も振ってのけたのです。
唖然としてしまいました・・・・。
(ちなみに本番の日になってもイゾルデ役のソプラノは
 復帰することが出来ず、
 本番は代役のソプラノが務めたそうです)


指揮者というのは本当にすごい。
楽譜のすみずみまで、すべての楽器や歌手のパートの
1音1音・1つ1つの歌詞まで頭に入れて、
深く勉強し解釈していきます。
そしてご本人は
「すべてにおいて相手を圧倒しなければ
 人はついてこない」
という言葉で表現しておられましたが、
オーケストラを始め大勢の演奏者達を引っ張っていくには
リーダーとしての資質が非常に求められます。
特に欧米のオーケストラの人達は
大変高いプライドを持って仕事をしていますから、
指揮者に逆らったり言うことを聞かなかったりという事が
ままあるようで(´−`)、
そんなツワモノたちをついてこさせるには
うまい指揮を振れるというだけでは駄目。
リーダーとしても超一流でなくてはならず
並大抵の人間にできる仕事ではないのです。
本当にすごいことだと思います。


すごくいいTV番組でした、
きっと再放送するでしょうから
見逃した方はぜひご覧になってみて下さい!
私も、大野さんの演奏を
すごく聴きに行ってみたくなりました!(^◇^)ノ


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