北森鴻・冬狐堂シリーズ


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2007.3.29.の記事でもご紹介しましたが、
旗師・冬狐堂が活躍するこちらの本

緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))

緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))

が面白かったので、同シリーズを続けて2冊読んでみたのですが、


めちゃめちゃ面白かった!!
・゜・щ(≧∀≦щ)・゜・


ミステリー好きの人や道具・骨董の世界に興味がある人はもちろん、
とにかく面白い本を読んでみたいという人にはぜひぜひオススメしたいです!


狐罠 (講談社文庫)

狐罠 (講談社文庫)

「狐罠」北森鴻
旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子が活躍する長編第1作目です。
(旗師とは、店舗を持たない古物商のことです)

陶子が同業の橘薫堂(きくんどう)から仕入れた
唐様切子紺碧碗は贋作だった。
プロを騙す「目利き殺し」に
陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、
橘薫堂の外商・田倉俊子が殺されて、
殺人事件に巻き込まれてしまう。

まず市場を始め、古物の業界のことが詳しく描写されているので
興味しんしんです(≧〜≦)
(どのくらい現実の業界に即しているのかは私にはよくわからないけど(笑)
 一筋縄ではいかないこの世界が実に生き生きと描かれていて面白いです)
そしてこの本では「贋作」が最大のテーマになっているのですが、
稀代の「贋作師」まで登場し、古木選びや塗料選びから始まって
渾身の贋作作りをする様が非常に迫力があり、
読んでいてゾクゾクしました。
本当に優れた贋作というのは、本物を上回るほどの作品になってしまったり
するそうですね(゜∀゜;)




狐闇 (講談社文庫)

狐闇 (講談社文庫)

「狐闇」北森鴻
宇佐見陶子シリーズの長編第2弾。
第1弾も面白かったけど、こちらはさらに無我夢中で読んでしまいました!

魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。
市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに
周囲で命を落とすものが続出。
陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、
骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。
狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。
満身創痍の捜査行は、日本の歴史の断層に迫っていく!

しょっぱなから緊張感に満ちた取引、そして競り市の場面から始まり、
妖しい魔鏡が陶子の手に落ちた冒頭から
もうぐいぐい引きつけられてしまいました。
恐ろしいほど周到な罠にはめられて贋作作りの汚名を着せられ
古物商を取り上げられてしまうのを皮切りに、
気の毒なほど次から次へと陶子に様々な試練が襲いかかります。
それでもひるむことなく優れた仲間達の協力の元に
事件を解決していくのですが、
明治政府の闇の政策、さらには古代にまで遡り、
ストーリーは非常に壮大な広がりを見せ、
心臓をドキドキさせながら一気に読み進んでしまいました!
ドキドキ(((((゜∀゜)))))ワクワク


それからこの本で陶子を支えるメンバーとして
女性民俗学者の蓮杖那智
下北沢の骨董屋さんの雅蘭堂というキャラ、
あとチラッとですが「香菜利屋」というバーのマスターが出てくるのですが、
それぞれを主にしたシリーズも出ているのだそうですね。
面白そうです、ぜひそちらも読んでみたいと思います!(^▽^)


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