平櫛田中彫刻美術館


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今日は越谷市(埼玉県)でリピーター様の出張買取がありまして、
こちらの品物が入ってきました。平櫛田中の書で、掛軸仕様になっております。

「六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から百から わしもこれからこれから」
田中が100歳(!)の時に書いた物で、
田中の書の中では最も有名な言葉かと思います。
高齢化社会の今、お年寄り達を元気づけてくれそうな書ですね(^^)
箱も立派な物で鑑定書きも付いておりますので、
本物に間違いないと見ています。
大切なお品物をお譲りいただきまして本当に感謝しております、
どうもありがとうございました!


平櫛田中(ひらくしでんちゅう・1872年-1979年)は
日本を代表する彫刻家の一人です。
私が彼の作品に最初に触れたのは10代のとき、国立劇場に観劇に行ったときでした。
ロビーに飾られてある「鏡獅子」という2mを越す堂々たる彫刻を見て、
大変な衝撃を受けました。
でもその頃は平櫛田中の名前など知らず、ごく最近になって
「ああ、あれは田中の作品だったのか!!」と認識を新たにした次第です。
それにしても、例えば「ピカソ展」を観にいけば飾られている作品は
すべてピカソによる物だとわかって見てしまうわけで、
たとえ自分がよくわからない作品でも
ピカソだからきっとすごいんだろうなあ・・?(;´▽`)」
と、作品を見る時についつい先入観が入ってしまうと思うのです
(特に私のような初心者にはなおさらでしょう 笑)。
なので10代の頃、全く作品に対する知識=先入観無しに
田中の作品を見て感動できた事は、
今となってはなかなか貴重な体験だったなあ・・と思っています。


東京都小平市平櫛田中彫刻美術館という美術館があります。
今回書が入ってきたのも何かのご縁、そしてくまきちがかねてから
ここに行きたいと熱望していたこともあり、早速行ってみました。




「鏡獅子」

これは平櫛田中彫刻美術館に置いてあるいわば試作品で、
60cmほどのサイズの物です。
この作品を含めいくつもの試作品を作り、着想から実に20年(!)の月日を経て
前述の2mを越す「鏡獅子」が完成したのは、田中が80歳の時だったそうです。
像のモデルは六代目尾上菊五郎です。




「転生」

鬼が吐き出しているのは人間です。
「生ぬるいものは鬼も食わない。
食うには食ってみたがあまりのまずさに鬼も吐き出してしまう」
という岡山地方に伝わる話を元に製作したそうです。
田中の初期の代表作の一つとされています。すごい迫力でした!




「気楽坊」

一方でこんな愉快な作品も作られています、
家に一体飾っておきたいなあ、心が和みそうです(^^)
この作品は田中90歳の時の作品なんですって!!すごいなあ!


見るべき美術館は、日本中にまだまだたくさんありますね!
ここの美術館も、行ってみて本当に良かったです。
これからじっくり図録を見ようっと(*≧∀≦)♪


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