「佳人の奇遇」島田雅彦
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こちらを読みました。
「佳人の奇遇」島田雅彦/講談社
- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 単行本
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何といっても、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の舞台を中心に
ストーリーが進んでいくのが、オペラファンとしては楽しい限りです。
実力はピカイチなのに異常なあがり性で周囲に迷惑かけまくりのテノール歌手や、
現代のドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)を自負する大指揮者など、
ユニークな設定の登場人物達がたくさん現れて
それぞれの恋愛模様・人生模様が展開されていきます。
個人的に好きというか心を打ったのは、
亡くなった奥さんの遺影を持って演奏を聴きに来たおじいさんのお話・・
軽い恋愛じゃなくてやっぱりこういうのがグッとくるなあ(TT)
あと、サントリーホールの裏側とか、亡くなる前の年のカラヤンのコンサートの様子とか、
第九(ベートーヴェン)に出番が無いチューバやハープに年末のボーナスを出すために
朝比奈隆氏の鶴の一声で「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」(ワーグナー)を
プログラムに加えることになったとか、
時々出てくる「音楽こぼれ話」みたいなのも楽しかったです。
人気ブログランキング(本・読書部門)は4位です、
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