海野十三「深夜の市長」


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昨日の記事を読んだくまきちが、


「そういえば昔、とあるマンガを集めていたお客さんでこんな人がいたよ。


『「初版」はよく見かけるんですけどね、
 「再版」はなかなか無いんですよねー(´д`)』


『そ、それはどっちでもいいんぢゃあ!? (;;゜ω゜)』


と思わず心の中で激しく突っ込んだよ、
あえて何も言わなかったけど・・・(;−ω−)」


いやあ、世の中色んなこだわり(?)の人がいるもんですねえ(;゜∀゜)


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まだ咳がおさまらず、なかなか完治してくれません・・・
明日はずっと楽しみにしていたお出かけもあるものですから、
何とか今日のお休みのうちに体を治したいなあと思い、
梱包を終わらせた後はひたすらお布団の中で寝てました。
そしてこちらを読みました。

「深夜の市長」海野十三講談社大衆文学館

深夜、急激に変容する大都市新興地区が帯びる迷宮感覚――。
東京を思わせるTという大都市。
夜ともなると昼間とは全く別個の存在となり、
ごく少数の人しか知らない不思議な都市と化す。
その闇と迷路の暗黒の世界を支配するのが「深夜の市長」。
昼間の市長と市議会の対立するなか、次々と起こる怪事件。
解決しようと深夜の街をかけまわる奇妙な男――
怪人市長の正体は!? 幻想ミステリ傑作。

おおー、なかなか面白かったです。
それにしても、「夜」に対する感覚が現代とは全然違うなあとつくづく感じます。
これは昭和11年に書かれた作品なのですが、
当時の「夜」はきっとネオンや電気もほとんど無くて、今より全然暗かったのでしょう。
ごく一部の夜の街を除いては、通りを歩く人も皆無に近かったのでしょうね。
深夜に東京を散歩する主人公の、こんな描写があります。

この広い大道を闊歩してゆくのは、ただ自分ひとりだった。
なんという勿体ない通り路であろうか。
なんという豪快な散歩であろうか。
よろめいて歩こうが、眼をつぶって歩こうが、
それとも後向きに歩こうが、誰も何ともいうものがなく、
号笛を鳴らして神経をやたらに刺戟するものもいないのである。

細い路地や田舎道ならともかく、
東京の大通りでこんなことはもうあり得ないですもんね(^^;)
コンビニを筆頭に24時間営業のお店も全く珍しくない今では、
夜に対する妖しい畏敬の念のようなものは
大分薄れてしまったなあ・・と感じます。


P.S.そうだ、今日が浅草松屋古本まつりの初日だったんだそうですよ!
   ぜひ足をお運び下さいませ! ⌒Y⌒Y⌒ ヾ( ´∀`)ノ


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