エドの舞踏会/山田風太郎


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こちらを読みました。

鹿鳴館を彩った元勲夫人たちの未だ秘められた過去・・
海軍少佐・山本権兵衛が、西郷従道の命令で
大山巌夫人・捨松と共に垣間見た権力者たち
井上馨伊藤博文山県有朋黒田清隆森有礼
 大隈重信陸奥宗光、ル・ジャンドル)
の「家庭の事情」とその妻達の数奇な運命を描き、
明治政府の暗部に迫る快作。

すごく良かったです!(*’−’*)
明治時代に実在した政界の大物達、及びその夫人達を登場人物に配し、
実際にあった出来事を元に
山田風太郎が自由に想像の翼を広げたフィクションの短編集なのですが、
その生き生きとした筆致から紡ぎ出される物語の数々は見事という他ありません。
山田風太郎は私の好きな作家の一人なのですが、
この人の作品を読むといつも「読者を楽しませよう!」という視点を感じます。
奇想天外な想像力、スリリングな冒険、官能や残酷、涙腺を緩ませる場面など、
いくつもの「楽しませるツボ」のような物が作品の中に散らばっていて、
優れたエンターテイメント性を感じます。


この本も、黒田清隆の陰惨なジキルとハイドぶりや
森有礼の異常なまでの欧米崇拝・亜細亜蔑視、
伊藤博文夫人が啖呵を切って悪い男を懲らしめたり
陸奥宗光夫人(陸奥亮子)がにこやかに権力者を恐喝したりと、
次から次へと意外な物語が展開し読む者を飽きさせません。
そして最後はこの本の主人公である山本権兵衛とその夫人の
心打たれる情愛のシーンで思わずグッと涙ぐませ、
まこと最後まで飽きさせぬ優れた作品でありました。


ところで、この小説にも登場する陸奥宗光夫人(陸奥亮子)でありますが・・。
以前「明治美人コンテスト」(2007.3.1.参照)という回で写真を載せてからというもの、
ブログのリンク元をたどると
毎日のように「陸奥亮子」という単語で検索されておりまして、
その人気ぶりにびっくりしております(^^;)
最近何かドラマやマンガなどで取り上げられた・・ってわけではないのよね??
この1枚の写真で、後世の殿方たちの心をも
揺さぶり続けているということなのかしら・・


ちなみに、もう1枚このかたの写真がありました。
中央は夫の陸奥宗光、右はご長男だそうです。

長男がこんなに大きいということは、
亮子さんはこの時一体お幾つなのでしょう!スマート! (゜ロ゜ノ)ノ
(・・しかし長男もハンサムよねえ・・(*´∀`*)ポッ )
※このご長男は亮子さんの子供ではなく、宗光氏の先妻の子供なのだそうです。
 ご指摘どうもありがとうございました。


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