ガラスケースのお話（１）

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今日くまきちは埼玉の古書市場に行った後、東京都荒川区に向かいました。
先月から着手している5000冊の買取の続きをするためです。
ありがたいことにこのお宅は「11月中に片付けてくれればいいわよ〜」という
のんびりとしたご依頼なので、暇を見てはちょくちょく片付けに行っているのです。

さて、前回私も一緒に現場に行ったときのことです（2008.10.29.参照）。
作業の合間に休憩をと、近所の商店街をくまきちと２人でお散歩しました。
ここは昭和の雰囲気が色濃く残る古い商店街で、
古いお店がたくさんあって興味津々で歩いていたら、
とあるお店の前でくまきちの足が止まりました。
「あのガラスケース、欲しいなあぁぁ〜〜！щ(゜ω゜щ)」
そこはもう閉店してしまった雑貨屋さんのようですが、ウィンドウからのぞき込むと
古そうなガラスケースが見えました。しかも曲面ガラスです。
そしてさらに奥をのぞき込むと、店主らしいおばあさんと背広を着た男の人が
熱心に話し合っています。
「ガラスケースを売ってもらえないか聞いてみたいけど・・
　でも今はお取り込み中みたいだしなあ・・(；´ω｀)」
と入りづらい状況だったので、あきらめて買取のお宅へ戻ろうとした時、
「どうしたの？そのお店に何かご用？」と、
すぐそばのお店のおばあさんが声をかけてくれました。
事情を説明すると、
「ああ、今銀行さんが来て話してるのよねー。ここ、お店たたんだからさ。
　でもダメ元で話すだけ話してみなさいよ、聞いてみなきゃ何も始まらないわよ。
　聞くは一時の恥、ってね！」
「本当にその通りです！(ＴωＴ)ｼﾞｰﾝ」
と、初対面のおばあさんに励ましていただいちゃいまして(笑)、
また雑貨屋さんに戻ってみたところ、
ちょうどその時店主のおばあさんがお店から出てきました！
自販機に飲み物を買いに来たのです。
くまきちは早速話しかけてみました。⌒Ｙ⌒Ｙ⌒ヽ(；≧ω≦)ﾉ ｽﾐﾏｾ〜ﾝ！
「なに、あのガラスケースが欲しいの？？ へえ〜〜」
店主のおばあさんは私達をお店の中に招き入れ、
ちゃんとお話を聞いて下さいました。
でも、
「今はゴタゴタしてるし・・ちょっとすぐには考えられないわね。悪いわね。」
ということで、その場は名刺をお渡ししてご挨拶してお店を出ました。
外に出ると先ほどの近所のお店のおばあさんがいらしたので、ご報告。
「今は彼女も心に余裕が無いだろうからねえ、しょうがないよね。
　あきらめずにまた来て頼んでみなさいな」
「はい！(≧ω≦)ノ」
近所の人、親切なおばあさんだったなあ・・
何というか下町特有の気さくさと温かさみたいなものを感じました。

さてさてそんないきさつがありまして、今日も同じ現場に赴いたくまきちは、
この雑貨屋さんにまた寄ってみたわけです。
さあ、果たして結果は！？
明日に続く！！

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