ガラスケースのお話(2)

東京・埼玉・千葉は24時間以内の出張買取も応相談!090-4594-3901
詳しくはこちらをご覧下さい→http://kumanekodo.main.jp/ 
    ☆    ☆    ☆
人気ブログランキングによろしければご投票をお願いいたします!
こちらをクリックするだけでOKです→ 【人気ブログランキング・投票クリック(^∀^)9】
    ☆    ☆    ☆
(昨日のお話の続きです)
昨日も再び荒川区の現場へとやってきたくまきちは、
もう一度その雑貨屋さんを訪れてお願いしてみました。
店主のおばあさんは、ダメというわけではないものの
気持ちに迷いがあるようです。
「別にもう、必要ない物なんだけどね。
 ううん、お金の問題じゃないの。何となく、思い入れがあるもんだからね・・」

そして、色々とお話をして下さったそうです。
このお店はなんと昭和26年から続いていたそうで、ガラスケースもその時からあるので
57歳のケースということになりますね!
最初は、油のはかり売りをやっておられたのだそうです。
・・・「油のはかり売り」と言っても正直私達の年代ではピンと来ないと思うのですが、
何でも、当時はガラスのびんというのがあまり流通しておらず、
お客さんが家にある空のびんをお店に持ってきて、
そしてお店の人が油を升ではかってびんに入れて、はかり売りをしていたんですって。
ところがおばあさんがその商売をやっていられたのはそれから約10年ほどでした、
なぜなら昭和30年代頃からガラスのびんが普及し、
お店の棚にガラスびんに入れられた状態で並べられ、
売られるようになってしまったのです。
そんなわけではかり売りの商売は辞めざるを得ず、
以降は雑貨屋さんとして商いをするようになったのだそうです。


おばあさんはその他にも色々な昔話をして下さったのだそうです、
お店や町の様子、亡くなったご主人の思い出話・・・
昭和の昔の様子を生で聞くことができて、貴重なお話が伺えたと思います。
そして30分ほどお話を伺った頃、おばあさんはおっしゃって下さったそうです。
「いいわ、ガラスケース、持ってお行きなさい(´∀`)」
「いいんですか!?ありがとうございます!Σ(0ω0)」
そしてくまきちはもちろん買取代金を払おうとしたのですが、
「お金なんていいのいいの!年金もちゃんともらってるしアパートも経営してるから、
 お金の心配は無いから大丈夫よ。持ってお行きなさい!」

何度払おうとしてもおばあさんは絶対に受け取ろうとなさらなかったそうで、
「それでは今度、おいしいお菓子でも持ってお礼に参ります!(>ω<)9」
ということになったそうです。
できればその時は私も一緒に伺ってお礼を申し上げたいわ、
昔のお話も伺ってみたいですし!
本当にどうもありがとうございました!


これがその、今回お譲りいただいた、57年前から使われていたというガラスケースです。
こういった昔の曲面ガラスのケースは、
プロの道具屋さんの間でも非常に人気が高いのだそうです。


うっすらと「香水」の文字が見えます。
きっとここに、かつては香水のビンが並べられていたんでしょうね。


おばあさんの思い出がつまったガラスケース、決して無駄にはしません、
大切にして下さる新たな嫁ぎ先を見つけさせていただきます!(’−’)
当分はくまきちが手元に置いてうっとり眺めると思いますが(笑)、
そのうっとり期間が終わったら、骨董屋さんかどこかで
ぜひ末永く利用していただきたいと思っております。


人気ブログランキング(本・読書部門)は3位です、
皆様どうもありがとうございます!
よろしければご投票をお願いいたします、
こちらをクリックするだけでOKです→ 【人気ブログランキング・投票クリック(^∀^)9】